“養痾”の読み方と例文
読み方割合
ようあ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
養痾ようあのためにかえって用事が多くなるわけなので風邪かぜ引かぬ用心に寒気を恐るる事はさながら温室の植物同然の始末である。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
二枚書けばたちまち筆渋りて癇癪かんしゃくばかり起り申候間まづ/\当分は養痾ようあに事寄せ何も書かぬ覚悟にて唯折節おりふし若き頃読耽よみふけりたる書冊しょさつらちもなく読返してわずか無聊ぶりょうを慰めをり候次第に御座候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)