言事いふこと)” の例文
げ若し長庵殿言事いふことにも程が有る近所きんじよには居らるれどもお前とは染々しみ/″\もの言換いひかはした事も無いに私しと密通みつつうを仕て居るなどと根も葉も無事なきこと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
堰敢せきあへむなしき死骸にいだき付のう我が妻よ今一度此世にもどりて給はれや言事いふことあり臥轉ふしまろ如何いかなればこそ此如このごと果敢無はかなきにしに有りしやとさけべど答へさへなきゐる我子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
都合よきやうに申さばわれまた言事いふこと澤山たくさん有と申に平左衞門呵々から/\わらひ是は未練みれんの事を仰せらるゝ物かなといふをナニ未練みれんとは其方の事なりとあらそふ時大岡殿コリヤ兩人とも默止だまれと聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)