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襷
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だすき
ふりがな文庫
“
襷
(
だすき
)” の例文
赤
前垂
(
まへだれ
)
の赤
襷
(
だすき
)
、それを片はづしに、
貫入
(
くわんにふ
)
の入つたやうな厚化粧、此處を先途と、地獄の三丁目まで屆きさうな嬌聲を發するのです。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ことに「にごり江」のお
力
(
りき
)
、「やみ夜」のお
蘭
(
らん
)
、「
闇桜
(
やみざくら
)
」の千代子、「たま
襷
(
だすき
)
」の糸子、「別れ霜」のお
高
(
たか
)
、「うつせみ」の雪子、「十三夜」のお
関
(
せき
)
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
次の間から、ツツと近侍の者が捧げて来た男女二組の白服、白
襷
(
だすき
)
、見事な
差刀
(
さしりょう
)
が添えてそれへ置かれた。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
早苗
(
さなえ
)
とる頃」で想い出すのは子供の頃に見た郷里の氏神の神田の田植の光景である。このときの晴れの
早乙女
(
さおとめ
)
には村中の娘達が揃いの紺の着物に赤帯、赤
襷
(
だすき
)
で出る。
五月の唯物観
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ちらと垣根のむこうに動く
捕吏
(
とりて
)
の白
襷
(
だすき
)
を見つけたので、そのまま、塀からそとの往来に突き出ている
欅
(
けやき
)
の大木に猿のごとくスルスルとよじのぼって下をうかがうと……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
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一、侍は縄しめ
襷
(
だすき
)
、足軽は常の縄襷
仕
(
つかまつ
)
るべく候事。
厳島合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
いつになったら元服するのか、もう二十三、四歳にもなろうというのに、相変らず前髪を捨てず、片肌ぬぐと、眼を奪うような桃山
刺繍
(
ぬい
)
の
襦袢
(
じゅばん
)
を着、掛け
襷
(
だすき
)
にも、紫革を用いて
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは十四五の、少し
柄
(
がら
)
の小さい、可愛らしい少年でした。遠州
縞
(
じま
)
の袷、前垂を卷いて、甲斐甲斐しい片
襷
(
だすき
)
、色の白さも、眼鼻立ちの聰明さも、何んとなく離屋の老女お市に似てをります。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
濡
(
ぬ
)
れ
襷
(
だすき
)
のまま、富森助右衛門は、馬にとび乗った。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“襷(たすき)”の解説
たすき(襷、手繦)は、本来は主に和服において、袖や袂が邪魔にならないようにたくし上げるための紐や布地で、通常は肩から脇にかけて通し、斜め十字に交差させて使用するが、輪状にして片方の肩から腰にかけて斜めに垂らして用いる方法もある。また、目印や宣伝などの用途として体にかける紐・布地のことも指す。
(出典:Wikipedia)
襷
漢検1級
部首:⾐
22画
“襷”を含む語句
襷掛
白襷
襷懸
手襷
片襷
赤襷
革襷
玉襷
襷鉢巻
縄襷
襷股立
襷形
長襷
紙縒襷
襷帯締
襷姿
襷十字
袈裟襷
衣襷
半襷
...