“革襷”の読み方と例文
読み方割合
かわだすき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほかの者も、総て抜刀ぬきみを引っげているのだ。どの顔も皆、まなじりをつりあげ、革襷かわだすきをかけ、股立ももだちくくって、尋常な血相ではなかった。
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
手ばやく革襷かわだすきをかけ、鬢止びんどめの鉢巻を木綿で締めた。そして足を踏み馴らしながら神前に戻って、拝殿の鰐口わにぐちへ手をかけた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山いでたちに、革襷かわだすきを締めこんだのが、十四、五人ばかり、わらわらと飛び出してそこに集った。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)