“鬢止”の読み方と例文
読み方割合
びんど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手ばやく革襷かわだすきをかけ、鬢止びんどめの鉢巻を木綿で締めた。そして足を踏み馴らしながら神前に戻って、拝殿の鰐口わにぐちへ手をかけた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鬢止びんどめに締めているひたいの布は、汗と血で、桃色ににじんでいた。髪は崩れてその血と汗に貼りついて見える。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
髪へ手を当てたまま、そこらに落ちた鬢止びんどめを目で探して——
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)