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襟髮
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えりがみ
ふりがな文庫
“
襟髮
(
えりがみ
)” の例文
新字:
襟髪
襟髮
(
えりがみ
)
を取つて八五郎が引立てると、素直に首を
垂
(
た
)
れて、トボトボと歩きますが、もとの庄司の家へ歸るのを、ひどく嫌がる樣子です。
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
睨
(
にら
)
めば
後家
(
ごけ
)
お深は
堪
(
こら
)
へず悴惣内を押伏せ
打擲
(
ちやうちやく
)
なせば源藏は堪り兼逃出す所を九助が親より召使ひの三五郎飛で出
突然
(
いきなり
)
襟髮
(
えりがみ
)
掴
(
つか
)
んで
捻倒
(
ねぢたふ
)
しコリヤヽイ源藏汝は
能
(
よく
)
も/\己が旦那を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
煙に卷かれてウロウロして居る妾のお關の
襟髮
(
えりがみ
)
を取つて引寄せ、穴から押し出してやつて、お尻をポンと蹴ると、續いて自分もその後から
銭形平次捕物控:215 妾の貞操
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
詰
(
つめ
)
て申しければ昌次郎も一
言
(
ごん
)
の
答
(
こた
)
へもなく
赤面
(
せきめん
)
閉口
(
へいこう
)
したりしは
心地
(
こゝち
)
能
(
よく
)
こそ見えにけれ父上臺憑司
堪
(
こら
)
へ
兼
(
かね
)
て立ち上り昌次郎の
襟髮
(
えりがみ
)
掴
(
つか
)
み
疊
(
たゝみ
)
へ
摺
(
すり
)
付け
打据
(
うちすゆ
)
るにお早は娘お梅が
髻
(
たぶさ
)
を
掴
(
つか
)
んで引倒し怒の聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其處にマゴマゴして、追ひ詰められた鼠のやうに、逃げ路を搜して居た彌吉は、ガラツ八の手に
無手
(
むず
)
と
襟髮
(
えりがみ
)
を掴まれたことは言ふ迄もありません。
銭形平次捕物控:176 一番札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
聞捨
(
きゝすて
)
成
(
なら
)
ぬ眼に物見せて
呉
(
くれ
)
んずと千太郎が
襟髮
(
えりがみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見物の後ろから、コソコソと這ひ出さうとした
甥
(
をひ
)
の喜八郎は、とびついた八五郎に、むずとその
襟髮
(
えりがみ
)
を掴まれたのです。
銭形平次捕物控:229 蔵の中の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラツ八は飛んで行つたと思ふと、第一番に先づ大番頭の和七を、
襟髮
(
えりがみ
)
を掴まないばかりに引つ立てて來ました。
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「御用ツ——と喰はせようかと思つたが、考へて見るとあまり好い器量ぢやねえ、二言三言言譯を言つて——根岸の方へ降りようとすると、いきなり後ろから
襟髮
(
えりがみ
)
を掴んで、藪の中へ——」
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
わめき散らしながら清八は、八五郎に
襟髮
(
えりがみ
)
を掴んで引つ立てられて來ました。
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次の手は伸びて、早くも逃げ腰の五郎助の
襟髮
(
えりがみ
)
を押へました。
銭形平次捕物控:263 死の踊り子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ヘタヘタと崩折れる粂吉の
襟髮
(
えりがみ
)
を、八五郎が
無手
(
むんず
)
と押へました。
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
重三はキリキリと繩を絞つて、お照の
襟髮
(
えりがみ
)
を取ります。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
襟
常用漢字
中学
部首:⾐
18画
髮
部首:⾽
15画
“襟”で始まる語句
襟
襟飾
襟巻
襟元
襟首
襟髪
襟頸
襟足
襟垢
襟度