表書おもてが)” の例文
表書おもてがきにその方の名前を書いたふみが出来ていましたのですけれど、そのかたのほうが先へおなくなりになってしまったので、それで面倒くさくなったのです。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ちしもの此文このふみにはなん文言もんごんどういふふうきてるにや表書おもてがきの常盤木ときわぎのきみまゐるとは無情つれなきひとへといふこと岩間いはま清水しみづ心細こゝろぼそげにはたまへどさても/\御手おてのうるはしさお姿すがたは申すもさらなり御心おこゝろだてとひお學問がくもんどころなき御方おかたさまにおもはれてやとはよもやおほせられまじ深山育みやまそだちのとしてくらものになるこゝろ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)