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蜿蜒
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えん/\
ふりがな文庫
“
蜿蜒
(
えん/\
)” の例文
水流を
渉
(
わた
)
るの
勝
(
まさ
)
れるに如かず、され共渉水亦
困難
(
こんなん
)
にして水中
石礫
(
せきれき
)
累々
(
るゐ/\
)
之を
踏
(
ふ
)
めば滑落せざること
殆
(
ほとんど
)
稀
(
まれ
)
なり、衆皆
石間
(
せきかん
)
に
足
(
あし
)
を
突
(
つ
)
き入れて
歩
(
あゆ
)
む、河は山角を
沿
(
そ
)
ふて
甚
(
はなはだ
)
しく
蜿蜒
(
えん/\
)
屈曲
(
くつきよく
)
し
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
牡鹿山の城は、うしろに
重畳
(
ちょうじょう
)
たる山岳地帯を控え、城のある部分だけが平原に向って半島の如く突出していたので、敵はその半島の
裾
(
すそ
)
をU字型に包囲して、
蜿蜒
(
えん/\
)
たる陣形を作っていた。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
四面の
峻岳
(
しゆんがく
)
皆頭を
露
(
あら
)
はし、昨来
渉
(
わた
)
り
来
(
きた
)
れる利根の水流は
蜿蜒
(
えん/\
)
として幽谷間に白練を
布
(
し
)
けり、白練の尽くる所は乃ち大利根岳となり
突兀
(
とつとつ
)
天に
朝
(
てう
)
す、其壮絶
殆
(
ほとん
)
ど言語に
尽
(
つく
)
すべからず
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
入り見れば
蝉
(
せみ
)
の
脱
(
ぬ
)
け
殻
(
がら
)
同様人を見ず、され共古びたる箱類
許多
(
あまた
)
あり、
蓋
(
ふた
)
を
開
(
ひら
)
き見れば皆
空虚
(
くうきよ
)
なり、人夫等曰く多分
猟師小屋
(
れうしこや
)
ならんと、
図
(
はか
)
らず天井を
仰
(
あほ
)
ぎ見れば
蜿蜒
(
えん/\
)
として数尺の大蛇
横
(
よこた
)
はり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
“蜿蜒”の意味
《名詞》
蛇のようなものがうねうねと進むこと。また、そのようなさま。
うねうねと長く続くこと。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
蜿
漢検1級
部首:⾍
14画
蜒
漢検1級
部首:⾍
13画
“蜿蜒”で始まる語句
蜿蜒裊娜