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虚無
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きょむ
ふりがな文庫
“
虚無
(
きょむ
)” の例文
現在に対する
虚無
(
きょむ
)
の思想は、
今尚
(
いまなお
)
氏を去りません。
然
(
しか
)
し、氏は信仰を得て「永遠の生命」に対する希望を持つ
様
(
よう
)
になりました。
岡本一平論:――親の前で祈祷
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
今から四十分ほどにもならない前に、ロシアのある貴族が
虚無
(
きょむ
)
党に殺されたのですが、誰もまだ彼の死について幽霊の株のことを考えていないのです。
世界怪談名作集:17 幽霊の移転
(新字新仮名)
/
フランシス・リチャード・ストックトン
(著)
同時に、この衝動が、若い彼に、
虚無
(
きょむ
)
的な思想を起させはしまいかという点を、親心に、
惧
(
おそ
)
れもした。
田崎草雲とその子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
冷却
(
れいきゃく
)
して
後
(
のち
)
、
飛散
(
ひさん
)
するとすれば、
高尚
(
こうしょう
)
なる
殆
(
ほとん
)
ど
神
(
かみ
)
の
如
(
ごと
)
き
智力
(
ちりょく
)
を
備
(
そな
)
えたる
人間
(
にんげん
)
を、
虚無
(
きょむ
)
より
造出
(
つくりだ
)
すの
必要
(
ひつよう
)
はない。そうして
恰
(
あたか
)
も
嘲
(
あざけ
)
るが
如
(
ごと
)
くに、また
人
(
ひと
)
を
粘土
(
ねんど
)
に
化
(
か
)
する
必要
(
ひつよう
)
は
無
(
な
)
い。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
国見や妙見にはつつじが美しく咲いていたので、その美くしい色彩が、
虚無
(
きょむ
)
の間に瞬間的に見えてはまた消えるその夢幻的な濃霧の遊戯を見ただけで、私は
酬
(
むく
)
いられた気がした。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
▼ もっと見る
彼は、
女々
(
めめ
)
しく郷里の母を想い出し、また、思うともなくい
鴻芙蓉
(
こうふよう
)
の麗しい眉や眼などを、人知れず胸の
奥所
(
おくが
)
に描いたりして、なんとなく士気の
沮喪
(
そそう
)
した軍旅の
虚無
(
きょむ
)
と不平をなぐさめていた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“虚無”の意味
《名詞》
なにもなく、虚しいこと。
あらゆる価値や意味を空虚に感じること。
わだかまりがないこと。虚心。
無限の宇宙。はてしない大空。虚空。
(出典:Wiktionary)
虚
常用漢字
中学
部首:⾌
11画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“虚無”で始まる語句
虚無僧
虚無的
虚無党
虚無感
虚無僧岩
虚無僧茸
虚無主義者
虚無僧壇
虚無僧寺
虚無主義的