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蒼々
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あを/\
ふりがな文庫
“
蒼々
(
あを/\
)” の例文
蒼々
(
あを/\
)
した山松や、白百合の花の咲乱れた丘や、畑地ばかりであつた。そして思つたより早く、いつか町の
垠
(
さかひ
)
へ出て来てゐるのに気がついた。
或売笑婦の話
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
亭主
(
ていしゆ
)
が
答
(
こた
)
へて、
如何
(
いか
)
にも、
此
(
こ
)
の
辺
(
へん
)
で
噂
(
うはさ
)
するには、
春
(
はる
)
の
曙
(
あけぼの
)
のやうに、
蒼々
(
あを/\
)
と
霞
(
かす
)
んだ、
滑
(
なめら
)
かな
盤石
(
ばんじやく
)
で、
藤色
(
ふぢいろ
)
がゝつた
紫
(
むらさき
)
の
筋
(
すぢ
)
が、
寸分
(
すんぶん
)
違
(
たが
)
はず、
双六
(
すごろく
)
の
目
(
め
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
またその
蒼々
(
あを/\
)
とした
大
(
おほ
)
きな
海
(
うみ
)
を
無事
(
ぶじ
)
にわたり
切
(
き
)
つて、
陸
(
をか
)
からふりかへつてその
海
(
うみ
)
を
沁々
(
しみ/″\
)
眺
(
なが
)
める、あの
氣持
(
きもち
)
つたら……あの
時
(
とき
)
ばかりは
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にかゐなくなつてゐる
友達
(
ともだち
)
や
親族
(
みうち
)
もわすれて
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
蒼
漢検準1級
部首:⾋
13画
々
3画
“蒼々”で始まる語句
蒼々漫々
蒼々茫々
蒼々松与桂