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草稿
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そうこう
ふりがな文庫
“
草稿
(
そうこう
)” の例文
尚
(
なお
)
以
(
もって
)
彼の
草稿
(
そうこう
)
は
極秘
(
ごくひ
)
に致し置、今日に至るまで二、三親友の外へは誰れにも見せ
不申候
(
もうさずそうろう
)
。
是亦
(
これまた
)
乍序
(
ついでながら
)
申上候
(
もうしあげそうろう
)
。以上。
瘠我慢の説:03 書簡
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
、
勝海舟
、
榎本武揚
(著)
するとかれは、ちょっと
肩
(
かた
)
をすくめ、右手をあげて耳のうしろをかいた。それからにやりと笑って胸のかくしから
草稿
(
そうこう
)
を引きだし、大いそぎでそれをめくった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
歪
(
ゆが
)
んだ机の上には、訳しかけのプウシュキンの射的の
草稿
(
そうこう
)
が黄いろくなったままだが、もうこんなものも売りに歩く自信もなくなりかけた。僕はふと誰かの話を憶い出した。
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
竹渓は晩年下谷
御徒町
(
おかちまち
)
に住した。その子枕山は
仲
(
なか
)
御徒町に詩社を開き、鷲津毅堂もまたその
近隣
(
きんりん
)
に
帷
(
い
)
を下して生徒を教えた。わたくしがこの
草稿
(
そうこう
)
を下谷叢話と名づけた
所以
(
ゆえん
)
である。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
未完成の
草稿
(
そうこう
)
を焼き捨てるとか、湖中へ沈めるとかいう考えも浮ばないではなかったが、それほど華やかな
芝居気
(
しばいぎ
)
さえなくなっていて、ただ
反古
(
ほご
)
より、多少惜しいぐらいの気持ちで
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
「
昨日
(
きのう
)
電車の中で
草稿
(
そうこう
)
を失って——」
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
拝啓
(
はいけい
)
仕候
(
つかまつりそうろう
)
。
陳
(
のぶれ
)
ば過日
瘠我慢之説
(
やせがまんのせつ
)
と題したる
草稿
(
そうこう
)
一冊を
呈
(
てい
)
し候。
或
(
あるい
)
は御一読も
被成下
(
なしくだされ
)
候哉
(
そうろうや
)
。
瘠我慢の説:03 書簡
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
、
勝海舟
、
榎本武揚
(著)
“草稿”の意味
《名詞》
草稿(そうこう)
完成しておらず、正式な公開を行う段階に至っていない文章。
(出典:Wiktionary)
“草稿(草案)”の解説
草案(そうあん)とは、文章、特に規約、法律などの下書き、原案のことをいう。「草案を練る」などという。
なお、「草案」の「草」とは「木になる前の段階」から転じて、「本格的に行う前段階」を意味する。草稿、起草、詩草なども同じ用法の「草」。
(出典:Wikipedia)
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
稿
常用漢字
中学
部首:⽲
15画
“草”で始まる語句
草鞋
草
草履
草臥
草叢
草原
草木
草鞋穿
草花
草双紙