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舌頭
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ぜっとう
ふりがな文庫
“
舌頭
(
ぜっとう
)” の例文
甲「控えろ、
仮令
(
たとい
)
三寸
不爛
(
ふらん
)
の
舌頭
(
ぜっとう
)
を以て陳じても最早逃れられぬぞ、是なるは番人喜助の女房梅で有る、見覚えが有るか
何
(
ど
)
うじゃ」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
猫と生れた
因果
(
いんが
)
で寒月、迷亭、苦沙弥諸先生と三寸の
舌頭
(
ぜっとう
)
に相互の思想を交換する
技倆
(
ぎりょう
)
はないが、猫だけに忍びの術は諸先生より達者である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「群小の
族
(
やから
)
は、頼むに足りません。もしあなたが、かたく誓うならば、私は、これこそと思う胸中の一人物を、
三寸不爛
(
さんずんふらん
)
の
舌頭
(
ぜっとう
)
にかけても、きっと起たせてみせますが」
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
したがって『八犬伝』の人物は全く作者の空想の産物で、歴史上または伝説上の名、あるいは街談
口説
(
くぜつ
)
の
舌頭
(
ぜっとう
)
に
上
(
のぼ
)
って伝播された名でないのにかかわらず児童走卒にさえ諳んぜられている。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
水産試験場、著名の漁場漁港を巡廻し、三寸
不爛
(
ふらん
)
の
舌頭
(
ぜっとう
)
を以て朝鮮出漁を絶叫する事、又、十二年間……折しもあれ日韓合併の事成るや、大河の決するが如き勢をもって朝鮮に移住する
漁民
(
りょうみん
)
だけが
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
「おや
大分
(
だいぶ
)
むずかしくなって来たようだ。苦沙弥君、君にしてそんな大議論を
舌頭
(
ぜっとう
)
に
弄
(
ろう
)
する以上は、かく申す迷亭も
憚
(
はばか
)
りながら御あとで現代の文明に対する不平を堂々と云うよ」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
だが、ふたりの
舌頭
(
ぜっとう
)
の火花は、火花とみえた瞬間に、大きな笑い声となり、また、一同の爆笑となっていた。——とはいえ、そのあぶない酒戦は、見ているだけでも気がちぢまった。
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
舌頭
(
ぜっとう
)
へぽたりと
載
(
の
)
せて、清いものが四方へ散れば
咽喉
(
のど
)
へ
下
(
くだ
)
るべき液はほとんどない。ただ
馥郁
(
ふくいく
)
たる
匂
(
におい
)
が食道から胃のなかへ
沁
(
し
)
み渡るのみである。歯を用いるは
卑
(
いや
)
しい。水はあまりに軽い。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“舌頭”の意味
《名詞》
舌頭(ぜっとう)
したさき。舌尖。
ことば。口舌。
(出典:Wiktionary)
舌
常用漢字
小6
部首:⾆
6画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“舌”で始まる語句
舌
舌鼓
舌打
舌鋒
舌切雀
舌舐
舌端
舌皷
舌長
舌嘗