“續(つ)” の例文
新字:続
それ食(じき)は、色(いろ)を増(ま)し、力(ちから)をつけ、命(いのち)を延(の)ぶ。衣(ころも)は、寒(さむ)さをふせぎ、暑(あつさ)を支(さ)え、恥(はぢ)をかくす。人にものを施(せ)する人は、人の色(いろ)をまし、力(ちから)をそへ、命(いのち)を續(つ)ぐなり。
『此の間ね。』高橋は言ひ續(つ)いだ。『何とかした拍子に先生莫迦に昂奮しちやつてね、今の其の話を始めたんだ。話だけなら可いが、結末(しまひ)にや男泣きに泣くんだ。 ...
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
車中の客を見れば、痩せて色蒼き男の斑(まだら)に染めたる寢衣(ねまき)を纏ひて、懶(ものう)げに倚(よ)り坐せるなり。馭者は疾く下りて、又二たび三たび其鞭を鳴し、直ちに馬を續(つ)ぎ替へたり。
われはサンタに向ひ居て詩稿を讀み始めしに、未だ一篇を終らずして、情迫り心激し、われは鳴咽(をえつ)して聲を續(つ)ぐことを得ざりき。サンタは我手を握りて、我と共に泣きぬ。
媼はかく問はれても、顧みもせで我面のみ打ち目守り、詞を續(つ)ぎていふやう。賢き目なり。日の金牛宮を過ぐるとき誕(うま)れぬ。名も財(たから)も牛の角にかゝりたりといふ。此時母上も歩み寄りてのたまふやう。