等室とうしつ)” の例文
無論むろん婿むこがねと一所いつしよで、それは一等室とうしつはあつたかもれない。が、乗心のりごゝろ模様もやうも、色合いろあひも、いまおもふのとまつたおなじである。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
左右さいう見定みさだめて、なべ片手かたてらうとすると、青森行あをもりゆき——二等室とうしつと、れいあをしろいたふだほかに、踏壇ふみだん附着くつゝいたわきに、一まい思懸おもひがけない真新まあたらし木札きふだかゝつてる……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)