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符合
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ふごう
ふりがな文庫
“
符合
(
ふごう
)” の例文
それというのは、この話はすべてその昔に私が見知っている……今はこの世にいない人たちの様子や特別な風習に
符合
(
ふごう
)
しているからです。
世界怪談名作集:11 聖餐祭
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
自己の希望がものの
理
(
り
)
と
符合
(
ふごう
)
すればよいが、なかなかそう
甘
(
うま
)
くゆくことが
少
(
すく
)
ないから、結局感情に
駆
(
か
)
られて
為
(
な
)
すことは、
理
(
り
)
に
背
(
そむ
)
くこととなりやすい。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「いえいえ、それもよく
符合
(
ふごう
)
します。……山はひがしよ、とあるのは
山東
(
さんとう
)
のこと。
家木
(
かぼく
)
はみだすよ、とは『宋』の文字を、分解したものでございましょう」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
家を飛び出した時にはどんな物を着ていたかと
訊
(
き
)
くと、四入り青梅の
単衣
(
ひとえ
)
でこうこういう縞柄だという。それがぴったり
符合
(
ふごう
)
していりゃあ、もう占めたものだ。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
わけのわからない
符合
(
ふごう
)
は、偶然だとして片づけようとなさる。しかしですね、人間には、ただ事実だけがあって、人間は、その事実の責任をとらなくっちゃいけないんだ。
軍国歌謡集
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
▼ もっと見る
という話に、私はかつて故郷を
出際
(
でしな
)
に我が親友島村清吉という方が私に対し歌を一首送られた、その歌と今ブ師の言うた事とちょうど
符合
(
ふごう
)
して居るように思いますから歌で答えました。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
多年来
(
たねんらい
)
西洋の書を
読
(
よ
)
み
理
(
り
)
を
講
(
こう
)
じて多少に得たるところのその
知見
(
ちけん
)
も、今や始めて
実物
(
じつぶつ
)
に接して、
大
(
おおい
)
に
平生
(
へいぜい
)
の
思想
(
しそう
)
齟齬
(
そご
)
するものあり、また正しく
符合
(
ふごう
)
するものもありて、これを
要
(
よう
)
するに今度の航海は
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
と、思わず、おうむ返しに眼八の返辞が出たのは、胸で繰ッていた日数から推して、それが、ぴったりと四国屋の
商船
(
あきないぶね
)
が、大阪表から阿波へさして出た日に
符合
(
ふごう
)
していたので。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
一周忌
(
いっしゅうき
)
だ。妙な
符合
(
ふごう
)
もあるものだ、と。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“符合”の意味
《名詞》
符 合(ふごう)
割符がぴったり合うこと。
複数の事柄がぴったり合うこと。
(出典:Wiktionary)
符
常用漢字
中学
部首:⽵
11画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“符”で始まる語句
符牒
符
符号
符節
符徴
符籙
符水
符號
符丁
符堅