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竹枝
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ちくし
ふりがな文庫
“
竹枝
(
ちくし
)” の例文
千浪は
竹枝
(
ちくし
)
と仮に名づけて、行く行く玄蕃の
踪跡
(
そうせき
)
を尋ねながら、中仙道を大廻りして江戸に入る
心算
(
つもり
)
で、木曾路から信州路へ入り、ようやく
碓氷峠
(
うすいとうげ
)
にまで
辿
(
たど
)
りついて来た。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
新歳竹枝
新歳
(
しんさい
)
竹枝
(
ちくし
)
〕
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
鈴慕
(
れいぼ
)
の
曲
(
きょく
)
。
夫
(
つま
)
を恋う
女鹿
(
めじか
)
の想いを
憐々
(
れんれん
)
と
竹枝
(
ちくし
)
のほそい孔から聞くような鈴慕の哀譜であった。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その手には左右二つのカスタネットを
秘
(
かく
)
し持ち、戦う鳥となり、柳の
姿態
(
しな
)
となり、
歩々
(
ほほ
)
戛々
(
かつかつ
)
、
鈴々
(
れいれい
)
抑揚
(
よくよう
)
、
下座
(
げざ
)
で吹きならす紫竹の笛にあわせ“
開封
(
かいほう
)
竹枝
(
ちくし
)
”のあかぬけた舞踊の
粋
(
すい
)
を誇りに誇る。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いや、一片の風流子の心事と、法月弦之丞の心に波うつものとは、
大
(
だい
)
なる
隔
(
へだ
)
てがある筈だ。したがって、同じ
竹枝
(
ちくし
)
の
奏
(
すさ
)
びにしても、その訴えるところは、
巷
(
ちまた
)
や僧院の
普化
(
ふけ
)
たちとは必然なちがいをもつ。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
忍
(
しの
)
ぶ
竹枝
(
ちくし
)
男女
(
ふたり
)
虚無僧
(
こむそう
)
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
竹
常用漢字
小1
部首:⽵
6画
枝
常用漢字
小5
部首:⽊
8画
“竹”で始まる語句
竹
竹藪
竹刀
竹竿
竹箒
竹生島
竹馬
竹籠
竹箆
竹林