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立退所
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たちのきじよ
ふりがな文庫
“
立退所
(
たちのきじよ
)” の例文
二日
(
ふつか
)
の
日
(
ひ
)
の
午後
(
ごご
)
、
火
(
ひ
)
と
煙
(
けむり
)
を
三方
(
さんぱう
)
に
見
(
み
)
ながら、
秋
(
あき
)
の
暑
(
あつ
)
さは
炎天
(
えんてん
)
より
意地
(
いぢ
)
が
惡
(
わる
)
く、
加
(
くは
)
ふるに
砂煙
(
さえん
)
の
濛々
(
もう/\
)
とした
大地
(
だいち
)
に
茣蓙
(
ござ
)
一枚
(
いちまい
)
の
立退所
(
たちのきじよ
)
から、
軍
(
いくさ
)
のやうな
人
(
ひと
)
ごみを、
拔
(
ぬ
)
けつ、
潛
(
くゞ
)
りつ
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
剰
(
あまつさ
)
へ久く病院の乾燥せる生活に
困
(
こう
)
じて、この家を
懐
(
おも
)
ふこと切なりければ、追慕の情は
極
(
きはま
)
りて迷執し、
迫
(
せ
)
めては得るところもありやと、夜の
晩
(
おそ
)
きに貫一は
市
(
いち
)
ヶ
谷
(
や
)
なる
立退所
(
たちのきじよ
)
を出でて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
退
常用漢字
小6
部首:⾡
9画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“立退”で始まる語句
立退
立退場
立退中
立退先
立退度
立退梱
立退路