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たちぎえ
ふりがな文庫
“
立消
(
たちぎえ
)” の例文
三
舎
(
しゃ
)
を
避
(
さけ
)
る
出来栄
(
できばえ
)
に、
忽
(
たちま
)
ち一部の
册子
(
そうし
)
となりぬ。
抑
(
そも
)
この
話説
(
はなし
)
の初集二集は
土竈
(
どがま
)
のパットせし事もなく。
起炭
(
おこりずみ
)
の
賑
(
にぎ
)
やかなる場とてもあらねど後編は。
駱駝炭
(
らくだずみ
)
の
立消
(
たちぎえ
)
なく。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
僕はこの怜悧で活溌な娘が嫌ではないが、早く妻を持とうという気はないのだから、この話はどうなるともなしに、水が砂地に吸い込まれるように、
立消
(
たちぎえ
)
になってしまった。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
このまゝでは、生きながらの
立消
(
たちぎえ
)
だ。次第に俺は、俺といふ個人性を稀薄にして行つて、しまひには、俺といふ個人がなくなつて、人間一般に歸して了ひさうだぞ。冗談ぢやない。
かめれおん日記
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
立消
(
たちぎえ
)
のしない上等の土釜を起してテンピの上へ載せておきますが二、三十分過ぎると灰が沢山出来て火力を弱くしますから折々
団扇
(
うちわ
)
で強く
煽
(
あお
)
いでその灰を払わなければなりません。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
その後、兄からは何の
沙汰
(
さた
)
もなく、節子自身からの折々の便りの中にも何もその事に就いて書いて無いところを見ると、恐らくその話は
立消
(
たちぎえ
)
になったものであろうと思われたが——
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
有馬行
(
ありまゆき
)
は犬のせいでもなかったろうけれども、とうとう
立消
(
たちぎえ
)
になった。そうして意外にも
和歌
(
わか
)
の
浦
(
うら
)
見物が兄の口から
発議
(
ほつぎ
)
された。これは自分もかねてから見たいと思っていた名所であった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
昨日のお話は
立消
(
たちぎえ
)
になったが、
如何
(
どう
)
だろうか。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
しかし彼の手を着けかけたという鉱山事業はそれぎり
立消
(
たちぎえ
)
になってしまった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
消
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞