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硝子壜
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ガラスびん
ふりがな文庫
“
硝子壜
(
ガラスびん
)” の例文
富士を
須走口
(
すばしりぐち
)
へ降りる時、
滑
(
すべ
)
って転んで、腰にぶら下げた大きな
金明水
(
きんめいすい
)
入の
硝子壜
(
ガラスびん
)
を、
壊
(
こわ
)
したなり帯へ
括
(
くく
)
りつけて歩いた彼の
姿扮
(
すがた
)
などが眼に浮んだ。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
博士の胸もとにつきつけ「
折角
(
せっかく
)
かえしてやろうというのに、
要
(
い
)
らなきゃ黄金の環もこっちへ貰って置く。おいワーニャ。お前はその『消身法』の
硝子壜
(
ガラスびん
)
を貰ってゆけ」
見えざる敵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あの夜、秘密に倉庫から警察へと搬んだ酸は、大きな
硝子壜
(
ガラスびん
)
に入って全部で二十五個だった。
疑問の金塊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そうして黒い眼を動かして、
後
(
うしろ
)
の
硝子壜
(
ガラスびん
)
に
挿
(
さ
)
してある水仙を
顧
(
かえ
)
りみながら、英吉利は曇っていて、寒くていけないと云った。花でもこの通り
奇麗
(
きれい
)
でないと教えたつもりなのだろう。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼は腰を折りまげて、
卓子
(
テーブル
)
の下を
覗
(
のぞ
)
きこむと、のろのろした
立居振舞
(
たちいふるまい
)
とはまるでちがった
敏捷
(
びんしょう
)
な手つきで、
一抱
(
ひとかか
)
えもあろうという大きな
硝子壜
(
ガラスびん
)
をとりだして、卓子の上に置いた。
見えざる敵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
愚
(
おろ
)
かしき狼狽のみに
止
(
とど
)
まっているわけではない。すなわち、ここにある
硝子壜
(
ガラスびん
)
の中をちょっと
覗
(
のぞ
)
いてみるがいい。この中に入っているものは何であるか御存知であろう。これは蠅である。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一人の奥さんの指から、ルビーの
指環
(
ゆびわ
)
が借りられ、それを使って、
硝子壜
(
ガラスびん
)
の下部に小さな傷をつけた。それから登山隊の連中から
蝋燭
(
ろうそく
)
が借りられた。灯をつけると、硝子壜の傷をあぶった。
空襲警報
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その中には、貯金帳や、
戸籍謄本
(
こせきとうほん
)
らしいものや、
黴
(
かび
)
の生えた写真や、
其他
(
そのた
)
二三冊の絵本などが入っていたが、わしが横瀬の前へ取出したものは、手文庫の
一隅
(
いちぐう
)
に立ててあった
二〇㏄入
(
いり
)
の
硝子壜
(
ガラスびん
)
だった。
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
硝
常用漢字
中学
部首:⽯
12画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
壜
漢検1級
部首:⼟
19画
“硝子”で始まる語句
硝子
硝子戸
硝子窓
硝子扉
硝子越
硝子杯
硝子張
硝子玉
硝子盃
硝子障子