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破壤
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はくわい
ふりがな文庫
“
破壤
(
はくわい
)” の例文
朽
(
く
)
ちた
低
(
ひく
)
い
竹
(
たけ
)
の
垣根
(
かきね
)
は
其
(
そ
)
の
強
(
つよ
)
い
手
(
て
)
の
筋力
(
きんりよく
)
を
以
(
もつ
)
て
破壤
(
はくわい
)
するに
何
(
なん
)
の
造作
(
ざうさ
)
もない
筈
(
はず
)
であるが、
手
(
て
)
の
先端
(
せんたん
)
を
觸
(
ふ
)
れしめることさへ
出來
(
でき
)
ないで
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
を
滿足
(
まんぞく
)
せしめる
程度
(
ていど
)
は、
譬
(
たと
)
へば
目前
(
もくぜん
)
に
在
(
あ
)
る
低
(
ひく
)
い
竹
(
たけ
)
の
垣根
(
かきね
)
を
破壤
(
はくわい
)
して一
歩
(
ぽ
)
足
(
あし
)
を
其
(
その
)
域内
(
ゐきない
)
に
趾
(
あと
)
つけるだけのことに
過
(
す
)
ぎないのである。
然
(
しか
)
も
竹
(
たけ
)
の
垣根
(
かきね
)
は
朽
(
く
)
ちて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
壤
部首:⼟
20画
“破”で始まる語句
破
破綻
破片
破目
破風
破壊
破落戸
破廉恥
破屋
破鐘