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石塀
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いしべい
ふりがな文庫
“
石塀
(
いしべい
)” の例文
といって伝吉は、前の方へ身を泳がせ、
角
(
かど
)
の
石塀
(
いしべい
)
にその勢いで
額
(
ひたい
)
をぶつけたらしく、鼻血を抑えたまま
小溝
(
こみぞ
)
の
縁
(
へり
)
へ倒れました。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここの城はなかなか堅固に出来て居りまして、その南方に当り
両脇
(
りょうわき
)
の山に沿うて大いなる
石塀
(
いしべい
)
が建てられてありその
真中
(
まんなか
)
に門が二つあるです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
この辺は
要塞
(
ようさい
)
が近いので
石塀
(
いしべい
)
や
煉瓦塀
(
れんがべい
)
を築くことはやかましいが、表だけは立派にしたいと思って問い合わせてみたら、低い塀は築いても好いそうだから
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
金網を板囲いでしきられた遊歩所のようなところもこの建物を囲った
石塀
(
いしべい
)
のそばにありましたが、狭い金網の中にも青々と雑草が繁っていて、倉庫のようなところに
新生の門:――栃木の女囚刑務所を訪ねて
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
銃槍
(
じゆうそう
)
の
忍返
(
しのびがへし
)
を打ちたる
石塀
(
いしべい
)
を
溢
(
あふ
)
れて
一本
(
ひともと
)
の梅の咲誇れるを、
斜
(
ななめ
)
に軒ラムプの照せるがその
門
(
かど
)
なり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
人目につかぬ
石塀
(
いしべい
)
の隅へ、消し炭で書いてあった文字である。それは、
法月弦之丞
(
のりづきげんのじょう
)
が、自分へ意思を伝えようとしたものであるのはあきらかであった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今は西教寺も願行寺も修築せられ、願行寺の生垣は一変して堅固な
石塀
(
いしべい
)
となった。ただ空に
聳
(
そび
)
えて
鬱蒼
(
うっそう
)
たる古木の両三株がその上を
蔽
(
おお
)
うているだけが、昔の姿を存しているのである。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“石塀(
塀
)”の解説
塀(へい、en: wallあるいはfence)とは、家や敷地などにおいて、他との境界に設置する囲いで、区画、目隠し、防火、侵入防止の目的で設けられる工作物、障壁。
塀・垣類を構造によって分けると、垣は生け垣など外部の見通しが可能なものをいい、塀は見通しが利かない連続性のある壁を指す。塀・垣類を材料・工法によって分けると、1.土塀、2.石塀、3.板塀・竹垣・生垣・屋敷林、4.れんが塀に分類される。
(出典:Wikipedia)
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
塀
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
“石”で始まる語句
石
石鹸
石垣
石塊
石見
石燈籠
石榴
石膏
石楠花
石碑