“いしべい”の漢字の書き方と例文
語句割合
石塀100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金網を板囲いでしきられた遊歩所のようなところもこの建物を囲った石塀いしべいのそばにありましたが、狭い金網の中にも青々と雑草が繁っていて、倉庫のようなところに
銃槍じゆうそう忍返しのびがへしを打ちたる石塀いしべいあふれて一本ひともとの梅の咲誇れるを、ななめに軒ラムプの照せるがそのかどなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
人目につかぬ石塀いしべいの隅へ、消し炭で書いてあった文字である。それは、法月弦之丞のりづきげんのじょうが、自分へ意思を伝えようとしたものであるのはあきらかであった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)