“真榊”の読み方と例文
読み方割合
まさかき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御幣ごへい七五三縄しめなわ真榊まさかきの類が、そこでも焚かれているごまの煙りや、炉から吹き出している墨のような煙りや、湯気などに捲かれて見え隠れしている。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
りゅう生絹すずし、供えものの唐櫃からびつ呉床あぐら真榊まさかき根越ねごしさかきなどがならび、萩乃とお蓮さまの輿こしには、まわりにすだれを下げ、白い房をたらし、司馬家の定紋じょうもんの、雪の輪に覗き蝶車の金具が
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
今でも最も多く用いられるのは真榊まさかきであるが、これとても現在の一種類だけに固定したのは、どのような根拠かは判らないが、中古のことであり、その上この木の分布は全国的ではないのである。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)