トップ
>
相食
>
あいは
ふりがな文庫
“
相食
(
あいは
)” の例文
善悪美醜幸不幸なにがその本体やらコントンとして分ちがたい物質精神
相食
(
あいは
)
み相重りわけの分らぬものが出来上つたのだらうと思ふ。
欲望について:――プレヴォとラクロ――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
次いで糧食乏しくなりて人
相食
(
あいは
)
むに
迨
(
およ
)
んだ、その時一婦人坐して餓死するよりはいっそインディアンか野獣に殺さるるが
優
(
まし
)
と決心して
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
われわれが再び人類
相食
(
あいは
)
む
野蛮
(
やばん
)
な戦争をしないように、そのいましめの記念塔として、あのままおいた方がいいということになったのです。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そうした世に生きる人間どもは、必然、功利に溺れ、
猜疑
(
さいぎ
)
深く、骨肉
相食
(
あいは
)
み、自己を
省
(
かえり
)
みず、利を
獲
(
う
)
れば身をほろぼし、貧に落つれば、人のみを
呪
(
のろ
)
う。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その鎌倉には幕政時代の終りごろまで百四五十回の地震があって、骨肉
相食
(
あいは
)
んだ鎌倉史の背景となって、陰惨な色彩をいやがうえにも陰惨にして見せた。
日本天変地異記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
せめては骨肉
相食
(
あいは
)
むような不幸な家庭、
儕輩
(
さいはい
)
相※
(
あいせめ
)
ぐようなあさましい人間の寄り合いを尋ね歩いて、ちぐはぐな心の調律をして回るような人はないものであろうか。
備忘録
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
しかし
蟻
(
あり
)
も戦争をする。
蜂
(
はち
)
もする。
蟇
(
がま
)
もする。その外よく見ると獣も魚も虫も皆
互
(
たがい
)
に
相食
(
あいは
)
む。草木の類も互に
相侵
(
あいおか
)
す。これも悲しいことだ。何だか宇宙の力が自然にそうさすのではなかろうか。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
文字どおり骨肉
相食
(
あいは
)
むの惨を
演
(
えん
)
じた悪夢の一戦も、新院方(崇徳上皇)の敗北に帰して、
内裏方
(
だいりがた
)
(御白河天皇)では乱後、戦犯の元凶を、
追捕
(
ついぶ
)
するのに急でした。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
われわれ地球に棲息する人類は、骨肉
相食
(
あいは
)
む闘争を即時中止し、全人類一致団結して、やがて侵入して来ようとするウラゴーゴルに対する戦闘準備を考究しなければならぬ。
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
食
常用漢字
小2
部首:⾷
9画
“相”で始まる語句
相
相手
相違
相応
相好
相撲
相談
相槌
相貌
相模