“あいは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相食50.0%
相果31.3%
相喰12.5%
相啣6.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その鎌倉には幕政時代の終りごろまで百四五十回の地震があって、骨肉相食あいはんだ鎌倉史の背景となって、陰惨な色彩をいやがうえにも陰惨にして見せた。
日本天変地異記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
せめては骨肉相食あいはむような不幸な家庭、儕輩さいはい相※あいせめぐようなあさましい人間の寄り合いを尋ね歩いて、ちぐはぐな心の調律をして回るような人はないものであろうか。
備忘録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
この男子壮年に及びて子宝こだから幾人いくたりを設けしのち、又も妻女の早世にふとひとしく乱心仕りて相果あいはて候。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
一、父は不忍しのばずの某酒亭にて黒田藩の武士と時勢の事につき口論の上、多勢に一人にて重手おもで負い、無念ながら切腹し相果あいはつる者也。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ただなるべく動物たがい相喰あいはむのは決して当然のことでない何とかしてそうでなくしたいという位の意味であります。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
人々は一見仲よく暮らしているように見えながら、親子は親子で、夫婦は夫婦で相喰あいはみ、不潔物に発生する黴菌ばいきんや寄生虫のように、女の血を吸ってあるく人種もあって、はかない人情で緩和され、繊弱かよわ情緒じょうしょ粉飾ふんしょくされた平和のうちにも、生存の闘争はいつむべしとも見えないのであった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
私は親子おやこ相啣あいは兄妹けいまい相姦あいかんする獣類の生活をも少しもいたましくまた少しもいとわしく思っていない。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)