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相果
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あいは
ふりがな文庫
“
相果
(
あいは
)” の例文
老母、妻にも、こころざしは申し聞けず、様子にて、
覚
(
さと
)
り候も
不知
(
しらず
)
、いよいよ
相果
(
あいは
)
て候わば、
母
(
はは
)
妻
(
つま
)
の儀、御芳志たのみ奉り候。
日本名婦伝:小野寺十内の妻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一、父は
不忍
(
しのばず
)
の某酒亭にて黒田藩の武士と時勢の事に
就
(
つき
)
口論の上、多勢に一人にて
重手
(
おもで
)
負い、無念ながら切腹し
相果
(
あいは
)
つる者也。
斬られたさに
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
斯
(
かゝ
)
る次第ゆえ、此の始末を娘が
聞知
(
きゝし
)
る時は、
憂
(
うれい
)
に
迫
(
せま
)
り
病
(
やまい
)
重
(
おも
)
って
相果
(
あいは
)
てるか、
願
(
ねがい
)
の成らぬに力を落し、自害をいたすも知れざるゆえ、
何卒
(
どうぞ
)
此の事ばかりは娘へ
内聞
(
ないぶん
)
にして下さらば
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
切腹いたしてもと思うが、死は易し、今この時政が
相果
(
あいは
)
てなば、いよいよ一家の者の当惑を加うるばかりで、意味はおざらぬ。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この男子壮年に及びて
子宝
(
こだから
)
幾人
(
いくたり
)
を設けし
後
(
のち
)
、又も妻女の早世に
遭
(
あ
)
ふとひとしく乱心仕りて
相果
(
あいは
)
て候。その後代々の男子の中に、折にふれ、事に
障
(
さわ
)
りて狂気仕るもの、一人二人と
有之
(
これあり
)
。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
さては
汝
(
なんじ
)
は、
悪入道
(
あくにゅうどう
)
の
遺臣
(
いしん
)
であったか、主人梅雪がすでに
醜骸
(
しゅうがい
)
を
裾野
(
すその
)
にさらして、
相果
(
あいは
)
てたるに、いまだ
命
(
いのち
)
ほしさに、
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
の手下にしたがっているとは
臆面
(
おくめん
)
なき恥知らず、いで
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
果
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
“相果”で始まる語句
相果候様