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白煙
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はくえん
ふりがな文庫
“
白煙
(
はくえん
)” の例文
阿蘇山
(
あそさん
)
の
白煙
(
はくえん
)
を目がけて霜を踏み桟橋を渡り、路を間違えたりしてようやく
日中
(
おひる
)
時分に絶頂近くまで登り、噴火口に達したのは一時過ぎでもあッただろうか。
忘れえぬ人々
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
彼は、灼鉄と
硝煙
(
しょうえん
)
と閃光と
鳴動
(
めいどう
)
との中に包まれたまま、爆発するような
歓喜
(
かんき
)
を感じた。その瞬間に、彼から、
仏天青
(
フォー・テンチン
)
なる中国人の
霊魂
(
れいこん
)
と性格とが、
白煙
(
はくえん
)
のように飛び去った。
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
竹童
(
ちくどう
)
と
蛾次郎
(
がじろう
)
の
争闘
(
そうとう
)
から
端
(
たん
)
をはっした
馬糧小屋
(
まぐさごや
)
の
出火
(
しゅっか
)
は、その小屋だけを
焼
(
や
)
きつくして
焔
(
ほのお
)
を
沈
(
しず
)
め、うすい
白煙
(
はくえん
)
とまッ
赤
(
か
)
な
余燼
(
よじん
)
を、あなたの
闇
(
やみ
)
のそこに、まだチラチラと見せている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
はたして博士のことばどおり、そのスクリーンの上には、うしろからものすごい
白煙
(
はくえん
)
をはきだして、青空を横切って飛んで行く、砲弾の形をしたロケットがうつったのである。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ぽかッと、
渦
(
うず
)
をふいた
白煙
(
はくえん
)
とともに、
宙天
(
ちゅうてん
)
へ
裂
(
さ
)
けのぼった火の柱、同時に、バラバラッとあたりへ落ちてきたいちめんの火の雨——それも火か土か肉か血か、ほとんど目を
開
(
あ
)
けて見ることもできない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“白煙”の意味
《名詞》
白い色の煙。
(出典:Wiktionary)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
煙
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
“白”で始まる語句
白
白粉
白髪
白痴
白洲
白眼
白衣
白刃
白銀
白々