トップ
>
発作的
>
ほっさてき
ふりがな文庫
“
発作的
(
ほっさてき
)” の例文
旧字:
發作的
そして疲れはてては
咽喉
(
のど
)
や胸腹に刃物を当てる
発作的
(
ほっさてき
)
な恐怖に
戦
(
おのの
)
きながら、夜明けごろから気色の悪い次ぎの睡りに落ちこんだ。
贋物
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
暮に犬に死なれて以来、ただでさえ浮かない彼女の心は、ややともすると
発作的
(
ほっさてき
)
な憂鬱に襲われ易かった。
奇怪な再会
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
わたしは、冷静で自制力の強い父が、時々
発作的
(
ほっさてき
)
な
狂暴
(
きょうぼう
)
さを見せることは知っていたが、それにしても今しがた見た光景は、なんとしても
合点
(
がてん
)
がゆかなかった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
発作的
(
ほっさてき
)
に、彦太は、帳場の中から突っ立ったりする事があった。だが、この
紛雑
(
ふんざつ
)
した世相のどこへ一体自分を投げこんだら正しいのか、彦太には、見当がつかない。
脚
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
過去を
顧
(
かえり
)
みる涙は
抑
(
おさ
)
えやすい。卒然として未来におけるわが運命を自覚した時の涙は
発作的
(
ほっさてき
)
に来る。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
妓は顔をあげて、
発作的
(
ほっさてき
)
にわらい出した。しかしすぐ笑うのを止めて、私の顔をじっと見つめた。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
それが
発作的
(
ほっさてき
)
に狂乱のようになる。成程、マダム丸尾の方が若い丈けに目を惹くと言った。それは丸尾家が吉川君の借家へ越して来てから間もないことだったように覚えている。
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
ごく
稀
(
まれ
)
に、父は
発作的
(
ほっさてき
)
にわたしに好意を示しはしたが、それは決して、口にこそ出さないが一目でそれと察せられる私の
哀願
(
あいがん
)
によって、ひき起されたものではない。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
話しているうちに
神主
(
かんぬし
)
長谷川右近
(
はせがわうこん
)
の顔が、
発作的
(
ほっさてき
)
な病気でもおこしたように、ワナワナと
唇
(
くちびる
)
をふるわせて、まったく
土気色
(
つちけいろ
)
になってしまった。——と
急
(
きゅう
)
に
座
(
ざ
)
をたって
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(
発作的
(
ほっさてき
)
に笑い出しながら)
玉造
(
たまつくり
)
の
小町
(
こまち
)
と云う人がいます。あの人を代りにつれて行って下さい。
二人小町
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
たまたま
吾妻橋
(
あずまばし
)
を通り掛って身投げの芸を仕損じた事はあるが、これも熱誠なる青年に有りがちの
発作的
(
ほっさてき
)
所為
(
しょい
)
で
毫
(
ごう
)
も彼が智識の
問屋
(
とんや
)
たるに
煩
(
わずら
)
いを及ぼすほどの出来事ではない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一杯やると
発作的
(
ほっさてき
)
に催す。遠く
王政維新
(
おうせいいしん
)
廃藩置県
(
はいはんちけん
)
の頃に
溯
(
さかのぼ
)
って
小問題大問題
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
吾の人を人と思うとき、
他
(
ひと
)
の吾を吾と思わぬ時、不平家は
発作的
(
ほっさてき
)
に
天降
(
あまくだ
)
る。此発作的活動を名づけて革命という。革命は不平家の所為にあらず。権貴栄達の士が好んで産する所なり。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかしまだそのほかにも何か
発作的
(
ほっさてき
)
に制作慾の高まり出したのも確かだった。
夢
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
発
常用漢字
小3
部首:⽨
9画
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
的
常用漢字
小4
部首:⽩
8画
“発作”で始まる語句
発作
発作中
発作前
発作性