“ほっさてき”の漢字の書き方と例文
語句割合
発作的100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
発作的ほっさてきに、彦太は、帳場の中から突っ立ったりする事があった。だが、この紛雑ふんざつした世相のどこへ一体自分を投げこんだら正しいのか、彦太には、見当がつかない。
(新字新仮名) / 吉川英治(著)
過去をかえりみる涙はおさえやすい。卒然として未来におけるわが運命を自覚した時の涙は発作的ほっさてきに来る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
妓は顔をあげて、発作的ほっさてきにわらい出した。しかしすぐ笑うのを止めて、私の顔をじっと見つめた。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)