“発作的”の読み方と例文
旧字:發作的
読み方割合
ほっさてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして疲れはてては咽喉のどや胸腹に刃物を当てる発作的ほっさてきな恐怖におののきながら、夜明けごろから気色の悪い次ぎの睡りに落ちこんだ。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
暮に犬に死なれて以来、ただでさえ浮かない彼女の心は、ややともすると発作的ほっさてきな憂鬱に襲われ易かった。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
わたしは、冷静で自制力の強い父が、時々発作的ほっさてき狂暴きょうぼうさを見せることは知っていたが、それにしても今しがた見た光景は、なんとしても合点がてんがゆかなかった。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)