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疏
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うとま
父母寵愛して
恣に
育ぬれば、
夫の家に行て心ず気随にて夫に
疏れ、又は舅の
誨へ
正ければ堪がたく思ひ舅を
恨誹り、
中悪敷成て終には追出され恥をさらす。
或は人を
妬憎て我身
独立んと思へど、人に
憎れ
疏れて皆我身の仇と成ことをしらず、
最はかなく
浅猿し。
一 嫉妬の心
努〻発すべからず。男婬乱なれば
諫べし。
怒怨べからず。
妬甚しければ其気色言葉も恐敷
冷して、却て夫に
疏れ見限らるゝ物なり。若し夫不義
過あらば我色を
和らげ声を
雅にして諫べし。