“疏(うとま)” の例文
父母寵愛して恣(ほしいまま)に育(そだて)ぬれば、夫(おっと)の家に行て心ず気随にて夫に疏(うとま)れ、又は舅の誨(おし)へ正(ただし)ければ堪がたく思ひ舅を恨(うらみ)誹(そし)り、中(なか)悪敷(あしく)成て終には追出され恥をさらす。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
或は人を妬(ねたみ)憎(にくみ)て我身独(ひとり)立(たた)んと思へど、人に憎(にくま)れ疏(うとま)れて皆我身の仇と成ことをしらず、最(いと)はかなく浅猿(あさま)し。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一 嫉妬の心努〻(ゆめゆめ)発(おこ)すべからず。男婬乱なれば諫(いさむ)べし。怒(いかり)怨(うらむ)べからず。妬(ねたみ)甚しければ其気色言葉も恐敷冷(すさまじく)して、却て夫に疏(うとま)れ見限らるゝ物なり。若し夫不義過(あやまち)あらば我色を和(やわ)らげ声を雅(やわらか)にして諫べし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)