“男松”の読み方と例文
読み方割合
おまつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うめせいぎにわたくしをとめたのは、まつせいで、男松おまつおとこ姿すがた女松めまつおんな姿すがた、どちらも中年者ちゅうねんしゃでございました。
チャンとすましてもらしと無慈悲の借金取めが朝に晩にの掛合かけあい、返答も力男松おまつを離れし姫蔦ひめづたの、こうも世の風になぶらるゝものかとうつむきて、横眼に交張まぜばりの、袋戸ふくろど広重ひろしげが絵見ながら
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
表面は夜凪よなぎのとおり無事平穏に天神岸からともづなを解いた二百石船——淀の水勢に押されて川口までは櫓櫂ろかいなしだが、難波なにわ橋をくぐり堂島川どうじまがわを下って、いよいよ阿州屋敷の女松めまつ男松おまつ
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)