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甲府
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かうふ
ふりがな文庫
“
甲府
(
かうふ
)” の例文
「忘れたよ、平次。奧でも生きて居れば、又何にか思ひ付くことがあるかも知れないが、その頃私は
甲府
(
かうふ
)
の御勤番でな」
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
冬
(
ふゆ
)
の
雪
(
ゆき
)
おろしは
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
身
(
み
)
をきる
寒
(
さむ
)
さ、
魚
(
うを
)
といひては
甲府
(
かうふ
)
まで五
里
(
り
)
の
道
(
みち
)
を
取
(
と
)
りにやりて、やう/\
𩻩
(
まぐろ
)
の
刺身
(
さしみ
)
が
口
(
くち
)
に
入
(
い
)
る
位
(
くらゐ
)
、あなたは
御存
(
ごぞん
)
じなけれどお
親父
(
とつ
)
さんに
聞
(
きい
)
て
見給
(
みたま
)
へ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あの阿星右太五郎樣の一人息子の
右
(
いう
)
之助樣は、師匠と好い仲だと言はれてをりましたが、今年の春お勤めの不首尾とやらで、
甲府
(
かうふ
)
で腹を切つたとか聞いてをります。師匠もそれを
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
勝沼
(
かつぬま
)
の
町
(
まち
)
とても
東京
(
こゝ
)
にての
塲末
(
ばすゑ
)
ぞかし、
甲府
(
かうふ
)
は
流石
(
さすが
)
に
大厦高樓
(
たいかかうろう
)
、
躑躅
(
つつじ
)
が
崎
(
さき
)
の
城跡
(
しろあと
)
など
見
(
み
)
る
處
(
ところ
)
のありとは
言
(
い
)
へど、
汽車
(
きしや
)
の
便
(
たよ
)
りよき
頃
(
ころ
)
にならば
知
(
し
)
らず、こと
更
(
さら
)
の
馬車腕車
(
ばしやくるま
)
に一
晝夜
(
ちうや
)
をゆられて
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
甲
常用漢字
中学
部首:⽥
5画
府
常用漢字
小4
部首:⼴
8画
“甲府”で始まる語句
甲府城
甲府攻
甲府表
甲府勝手
甲府市
甲府邊
甲府新城
甲府討入
甲府附近
甲府塗師屋町