はげ)” の例文
老僕の耳へ聞えるのは益々猛けり立つバルビューの声だけで、やがて其声は呪詛のろいとなり又はげしい怒罵ともなった。
物凄き人喰い花の怪 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
おりからはげしい疾風はやてさえつのって、みことのくぐりられた草叢くさむらほうへと、ぶがごとくにせてきます。その背後はいごは一たいふか沼沢さわで、何所どこへも退路にげみちはありませぬ。