狩人かりゅうど)” の例文
そこで、狩人かりゅうどは、へやのなかへはいりました。そして、寝床ねどこのまえまでいってみますと、そこにはオオカミがねているではありませんか。
昔この山の麓のある村に、一人の狩人かりゅうどが住んでいましたが、その家へ若い美しい娘が嫁に来まして、それがほんとうは大蛇でありました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「あの美しい木のぼりじょうずの狩人かりゅうどくらい、ひどい、やつはない。きっと、もうすぐガンのやつらをやっつけるだろう。」
そんなことをして、うろついていると、狩人かりゅうどたれてしまいますよ。それよりここに、もうしばらくっておいでなさい。やがてにわとり時分じぶんです。
ものぐさなきつね (新字新仮名) / 小川未明(著)
キーシュのお父さんは立派な狩人かりゅうどで、村が飢饉ききんで困った年に、村人たちのために食物にする肉を取って来ようとして獣とたたかい、とうとう命を落したのです。
負けない少年 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
そのやり方は、狩り立てられた鹿しかがよくやることである。足跡が残るような場所では、種々の利益があるがなかんずく、逆行路によって狩人かりゅうどや犬を欺くの利益がある。
丁度山の奥にありの一族が棲んでいて、天下に俺たちぐらい豪いものはなかろうと思っていると、そこへ突然狩人かりゅうどが現れ、蟻はおどろくひまもなく、人間の足の裏に踏みつけられ
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一日じゅうこうやって追いまわしていましたが、日がくれてから、やっと、狩人かりゅうどたちは子ジカをとりまくことができました。
「あなたほどの狩人かりゅうどが、リスなんかをつかまえて満足まんぞくしていらっしゃるなんて、まことにおどろきいりましたな。」
「そら、きつねさん、わたしのいわないことではありません。狩人かりゅうどいぬですよ。」と、ほしはいいました。
ものぐさなきつね (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちびの仕立屋したてやさんは狩人かりゅうどたちをよびよせて、このえものをよく見せてやりました。それから、この豪傑ごうけつは王さまのところへもどっていきました。
今夜こんやあたり、狩人かりゅうどずにばんをしているかもしれない。」と、ほしはささやきました。
ものぐさなきつね (新字新仮名) / 小川未明(著)
それで、そのまま岸にすわりこんで、じっとガンたちをながめていました。ズルスケはひどくなさけなくなりました。狩人かりゅうどとしての名声が、すっかりだめになってしまったような気がしました。
仕立屋さんは、森のなかまで狩人かりゅうどたちをつれていきはしませんでした。もっとも、狩人たちにしてみれば、そのほうが、ありがたかったわけです。
王さまと王さまの狩人かりゅうどたちは、この美しい動物を見つけますと、すぐさまあとをいかけました。けれども、どうしても追いつくことができません。
王さまと王さまの狩人かりゅうどたちは、またまたきん首輪くびわをした子ジカを見かけますと、みんなであとをいました。
仕立屋さんは、婚礼こんれいのまえに、森のなかでものすごくわるいことばかりしているイノシシをつかまえなければならない、もっとも、それには狩人かりゅうどたちに手つだわせるが、というのでした。
狩人かりゅうどは、オオカミの毛皮けがわをはいで、それをうちへもってかえりました。
ちょうどそのとき、狩人かりゅうどが家のまえをとおりかかりました。そして