“かりゅうど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猟人48.7%
狩人23.1%
猟夫17.9%
猟師7.7%
狩猟夫2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は最中にも食いきて、本を見ていると、梯子はしご忍足しのびあしで上って来るものがある。猟銃の音を聞き慣れた鳥は、猟人かりゅうどを近くは寄せない。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
昔この山の麓のある村に、一人の狩人かりゅうどが住んでいましたが、その家へ若い美しい娘が嫁に来まして、それがほんとうは大蛇でありました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
村に猟夫かりゅうどが居る。猟夫りょうしといっても、南部のいのししや、信州の熊に対するような、本職の、またぎ、おやじのおすではない。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あたし? フーッ。……湯屋の娘が男の顔見て恐がっていたのでは商売にならないわ。フーッ。明日は雨よ、今夜のお湯とても湯気が濃いんだもの。匂いだって強いし。……こうと、あんたきっと猟師かりゅうどさんね」
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
だが、警吏やくにんと見たのは、まったく手下の錯覚さっかくで、事実は、如意ヶ岳の尾根を通って、これから朝陽あさひのでるころまでに峰へかかろうと隊伍を組んでゆく十人ほどの狩猟夫かりゅうどの連中だった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)