“さつを”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猟男33.3%
猟夫16.7%
獵夫16.7%
猟師16.7%
獵男16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暴風雨あらしを笑ひ、風しの猟男さつをの弓をあざみしも
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
この歌の近くに、「山辺には猟夫さつをのねらひかしこけど牡鹿をじか鳴くなり妻のり」(巻十・二一四九)というのがあるが、この方は常識的に露骨で、まずいものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
やまにい猟夫さつをおほかれどやまにもにもさを鹿しかくも 〔巻十・二一四七〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
諸手もろてをばいましめられたり。我身上みのうへは今や獵夫さつをに獲られたる獸にも劣れり。されど憂に心くらみたる上なれば、苦しとも思はでせくゞまり居たり。
手に繼松ついまつ取りたる童一人小車のうちに坐したるを、友なる童子二人牽き行くさまなり。愛はこの優しき獵夫さつをに、共に憩ふべき處を指し示せり。冬は童達皆眠れり。
「山の辺にい行く猟師さつをは」(巻十・二一四七)等の「に」と同じである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
暴風雨あらしを笑ひ、風凌ぎ獵男さつをの弓をあざみしも
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)