“片附（かたづけ）” の例文
これ／＼早く箱を片附（かたづけ）なよ。客「ナニ片附（かたづけ）ぬでも宜（よろ）しい、手前（てまい）は世辞（せじ）を買（かひ）に来（き）たのです。主人「イヽエ何（ど）ういたして手前共（てまいども）では仲間売（なかまうり）は致（いた）しませぬ。 ...
世辞屋 (新字旧仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
アヽ左様（さやう）かい、汁粉（しるこ）を喰（くひ）に来（き）たのか、夫（それ）は何（ど）うも千萬（せんばん）辱（かたじけ）ない事（こと）だ、サ遠慮（ゑんりよ）せずに是（これ）から上（あが）れ、履物（はきもの）は傍（わき）の方（はう）へ片附（かたづけ）て置け。「へい。「サ此方（こつち）へ上（あが）れ。「御免下（ごめんくだ）さいまして。 ...
士族の商法 (新字旧仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
其の晩は夜（よ）も更けましたから今夜は一泊するが宜（よ）いと云うので、夫婦諸共に一泊いたし、翌朝（よくあさ）になりますと友之助は商いに行（ゆ）き、お村は跡に片附（かたづけ）ものもあるから、もう一日貸せと云うので
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)