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爺
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おじ
ふりがな文庫
“
爺
(
おじ
)” の例文
懸想した
猪熊
(
いのくま
)
の
爺
(
おじ
)
と懸想された猪熊のばばと、——太郎は、おのずから自分の顔に、一脈の微笑が浮かんで来るのを感じたのである。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夫人 (次第に立出で、あとへ
引
(
ひっ
)
かえしざまにすれ違う。なおその人形使を凝視しつつ)
爺
(
おじ
)
さん、爺さん。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
猪熊
(
いのくま
)
の
爺
(
おじ
)
は、老女の救いを
得
(
う
)
ると共に、打ち物も何も投げすてて、こけつまろびつ、血にすべりながら、いち早くどこかへ逃げてしまった。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夫人 お待ちなさい、
爺
(
おじ
)
さん。(決意を示し、
衣紋
(
えもん
)
を正す)私がお前と、その
溝川
(
みぞがわ
)
へ流れ込んで、十年も百年も、お前のその朝晩の望みを叶えて上げましょう。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
家の中から、たちまちけたたましい女の声が、
猪熊
(
いのくま
)
の
爺
(
おじ
)
の声に交じって、彼の耳を貫ぬいた。
沙金
(
しゃきん
)
なら、捨ててはおけない。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
お金も持っています——失礼だけれど、お前さんの望むこと一つだけなら、きっと叶えて上げようと思うんだよ。望んでおくれな。
爺
(
おじ
)
さん、叶えさしておくんなさいな。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
山の
爺
(
おじ
)
が雲から
覗
(
のぞ
)
く。眼界
濶然
(
かつぜん
)
として目黒に
豁
(
ひら
)
け、大崎に伸び、
伊皿子
(
いさらご
)
かけて一渡り
麻布
(
あざぶ
)
を望む。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
木戸に
懸
(
かか
)
る時、木戸番の
爺
(
おじ
)
われを見つつ、
北叟笑
(
ほくそえ
)
むようなれば、
面
(
おもて
)
を背けて走り入りぬ。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“爺(おじいさん)”の解説
おじいさん(お爺さん/お祖父さん)は、日本語において、直系尊属2親等にあたる男性(祖父)、もしくは高齢の男性を指す一般語として使用される。対義語はおばあさん、または孫息子。
(出典:Wikipedia)
爺
漢検準1級
部首:⽗
13画
“爺”を含む語句
老爺
阿爺
爺様
親爺
父爺
爺々
爺婆
因業爺
爺奴
爺親
狸爺
中爺
山爺
爺樣
好々爺
御爺
国姓爺
花咲爺
爺仁
頑固爺
...