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濡
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うる
ふりがな文庫
“
濡
(
うる
)” の例文
この刀は外国から買ったものですが、人を殺すに
未
(
いま
)
だ一度だって、
縷
(
いとすじ
)
を
濡
(
うる
)
おしたことがありません。私で三代これをつけております。
田七郎
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
深山を下ること二里余り、
紺碧
(
こんぺき
)
の水を
湛
(
たた
)
えたる湖の
畔
(
ほとり
)
へ出た。ここで渇したる
咽
(
のど
)
を清水に
濡
(
うる
)
おし、物凄き山中を行くと、深林の中に人が歩るいたらしい
小径
(
しょうけい
)
がある。
本州横断 痛快徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
、
井沢衣水
(著)
濃い
眉
(
まゆ
)
、
濡
(
うる
)
みがちな眼つきをした大きな美しい眼、
家鴨
(
あひる
)
の
嘴
(
くちばし
)
のように先端がやや赤味を帯びてそり返ってる太い低い鼻、人のよさそうなやさしげな厚い
唇
(
くちびる
)
、元気な
頑丈
(
がんじょう
)
なふっくりしてる
頤
(
あご
)
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
歩行し得ざる事ここに五旬、体温高き時は三十九度に上り低き時は三十五度七分に
下
(
くだ
)
る。たちまち寒くして
粟
(
あわ
)
肌に満ち、たちまち熱くして汗胸を
濡
(
うる
)
おす。しかも一日も精神の不愉快を感じたる事なし。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
濡
(
うる
)
ました。
野ざらし
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
彼女は嬉しくて顔を赤らめ、感謝に
濡
(
うる
)
んだ眼付を見せた。彼女は彼のために、化粧に気を配り始めた。美妙な色合のリボンをつけた。クリストフに向かって、
微笑
(
ほほえ
)
みかけたりなよなよしい眼付をした。
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
濡
漢検準1級
部首:⽔
17画
“濡”を含む語句
全濡
濡手拭
濡々
濡羽
濡雑巾
濡葉
濡地
濡髮
濡萎
濡衣
濡縁
濡鼠
濡色
濡手
濡髪
濡事
濡椽
濡燕
濡藁
濡須
...