“濡藁”の読み方と例文
読み方割合
ぬれわら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨滴あまだれといに集まって、流れる音がざあと聞えた。代助は椅子から立ち上がった。眼の前にある百合の束を取り上げて、根元をくくった濡藁ぬれわらむしり切った。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あめは本当につて来た。雨滴あまだれが樋にあつまつて、流れるおとがざあときこえた。代助は椅子から立ちがつた。まへにある百合のたばを取りげて、根元ねもとくゝつた濡藁ぬれわらむしつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)