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澁團扇
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しぶうちは
ふりがな文庫
“
澁團扇
(
しぶうちは
)” の例文
新字:
渋団扇
風呂の
焚
(
た
)
きつけに使ふ大きな
澁團扇
(
しぶうちは
)
の上に後生大事にのせたのは、成程小紋の跡も鮮やかに、灰になつた縮緬の
小巾
(
こぎれ
)
ではありませんか。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
助十の弟助八は
廿歳
(
はたち
)
前後のわか者、
刺青
(
ほりもの
)
のある男にて片肌をぬぎ、鉢卷、尻からげの
跣足
(
はだし
)
にて
澁團扇
(
しぶうちは
)
を持つて立つてゐる。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
オヽお
前
(
まへ
)
の
留守
(
るす
)
に
差配
(
さはい
)
どのが
見
(
み
)
えられてといひさしてしばたゝく
瞼
(
まぶた
)
の
露
(
つゆ
)
白岡鬼平
(
しらをかきへい
)
といふ
有名
(
いうめい
)
の
無慈悲
(
むじひ
)
もの
惡鬼
(
あくき
)
よ
羅刹
(
らせつ
)
よと
蔭口
(
かげぐち
)
するは
澁團扇
(
しぶうちは
)
の
縁
(
えん
)
はなれぬ
店子共
(
たなこども
)
が
得手勝手
(
えてがつて
)
家賃
(
やちん
)
奇麗
(
きれい
)
に
拂
(
はら
)
ひて
盆暮
(
ぼんくれ
)
の
砂糖袋
(
さたうぶくろ
)
甘
(
あま
)
き
汁
(
しる
)
さへ
吸
(
す
)
はし
置
(
お
)
かば
下
(
さ
)
ぐる
目尻
(
めじり
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
眉毛
(
まゆげ
)
の
名
(
な
)
によぶ
地藏顏
(
ぢざうがほ
)
にも
見
(
み
)
ゆべけれど
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
澁
部首:⽔
15画
團
部首:⼞
14画
扇
常用漢字
中学
部首:⼾
10画
“澁”で始まる語句
澁
澁茶
澁々
澁谷
澁紙
澁太
澁面
澁柿
澁皮
澁色