淡紅うすべに)” の例文
まる天井から、淡紅うすべに色の絹布きぬぎれに包まれた海月くらげ型のシャンデリヤが酸漿ほおずきのように吊り下っていたが、その絹地に柔らげられた、まぼろしのような光線が、部屋中の人形を
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いとみだして、はな眞赤まつかる、と淡紅うすべになみなかへ、しろ眞倒まつさかさまつてぬましづんだ。みぎはひろくするらしいしづかなみづいて、血汐ちしほ綿わたがすら/\とみどりいてたゞよながれる……
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そして、ちらちら、コスモスの淡紅うすべにいろの花盛りだ。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)