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死面
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デスマスク
ふりがな文庫
“
死面
(
デスマスク
)” の例文
丁度
死面
(
デスマスク
)
をとるときのように、一つの原型がありさえすれば、それと全く同じ顔はいくつでも簡単にできるようになっているのだ。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
何も弁護するに当たらないと思うわ、清水はひっつった
死面
(
デスマスク
)
のような顔を二人の方に向けて、眼で拝んでいるようだったわ。
ニッケルの文鎮
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
死面
(
デスマスク
)
は、彼女の
生際
(
はえぎわ
)
の毛をすこしつけたままで巧妙に出来上ったそうで、
生
(
いき
)
ているときより可愛らしい顔だといわれた。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
私たちは、こうした忠平の
死面
(
デスマスク
)
に現われる、極めて自然的な現象を、いい知れぬ崇高な奇蹟に直面させられたような気持で、一心に合掌しつつ見下していた。
眼を開く
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
中野は、
朦朧
(
もうろう
)
とした意識の中で、自分が台の上に運ばれ、まるで
死面
(
デスマスク
)
をとられるように、顔一面に何かを押しつけられたのを、ふわふわと憶えていたが……。
地図にない島
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
▼ もっと見る
一八二七年——ベートーヴェンの
死面
(
デスマスク
)
、ダンハウザー採型。(ボン市ベートーヴェン・ハウス所蔵)
ベートーヴェンの生涯:08 文献
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
死後行われたことは、愛知病院整形外科医員の手によって、
死面
(
デスマスク
)
を取ったことおよび氏の創作「疑問の黒枠」に揷絵を描いた大沢鉦一郎氏がその死顔を
描写
(
スケッチ
)
したこと等々々である。
小酒井不木氏の思い出:―その丹念な創作態度―
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
華奢で、筋肉質で、きかん気で、喧嘩強そうで——そのくせ、顔一面に
漲
(
みなき
)
る恐怖は、
死面
(
デスマスク
)
一杯に青隈になってコビリ附いて、物馴れた平次も、その不気味さに身を
震
(
ふる
)
わせた程です。
銭形平次捕物控:238 恋患い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼女達は白昼
睡
(
ねむ
)
っている、疲労と栄養不良との
死面
(
デスマスク
)
を!
ある遊郭での出来事:公娼存廃論者への参考資料としての実例
(新字新仮名)
/
若杉鳥子
(著)
華奢
(
きやしや
)
で、筋肉質で、きかん氣で、喧嘩強さうで——そのくせ、顏一面に
漲
(
みなぎ
)
る恐怖は、
死面
(
デスマスク
)
一杯に
青隈
(
あをぐま
)
になつてコビリついて、物馴れた平次も、その不氣味さに身を顫はせた程です。
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
居間の前へくると杉戸がぴったりと
閉切
(
しめき
)
ってあった。室内では
死面
(
デスマスク
)
をとっているのであった。次の室にも多くの人がいた。手前の控室のようなところには
紅蓮洞
(
ぐれんどう
)
氏がしきりに
気焔
(
きえん
)
をあげていた。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
苦悶に
歪
(
ゆが
)
んだ唇、眼は半眼に釣つて、生きて居る時の魅力が、磨き拔かれ、作り出された美しさであつただけに、意志を
喪
(
うしな
)
つた
死面
(
デスマスク
)
の凄まじさは、まことに
譬
(
たと
)
へやうもありません。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“死面”の意味
《名詞》
デスマスク。
死んだ人の顔。死に顔。
(出典:Wiktionary)
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“死”で始まる語句
死
死骸
死人
死屍
死際
死霊
死去
死亡
死様
死別