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欣喜
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きんき
ふりがな文庫
“
欣喜
(
きんき
)” の例文
彼は自分の力に
欣喜
(
きんき
)
しながらパリーの中を
濶歩
(
かっぽ
)
した。理解されなくとも結構だ。その方がかえって自由だろう。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
これを総括して改めて世に
遺
(
のこ
)
すことを
慫慂
(
しょうよう
)
せられ、さらにその整理校訂の労までを引き受けてくれられたことは、自分としては抑制しあたわざる
欣喜
(
きんき
)
である。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
手紙の文中に「恐縮の至り」「
欣喜
(
きんき
)
の至り」などあり、西洋でも
書簡文
(
しょかんぶん
)
には、その終りに Your obedient servant と記する礼法があるが、これを
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
前の年には妻を迎えこの年には新に家を築造したのみならず、枕山はその
比
(
ころ
)
に至って自らその詩風の旧調を脱して新生面を開き来ったことを知り
欣喜
(
きんき
)
措くべからざるものがあった。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
彼は自己の所有から与え得る限りを与えんとする。彼からは今まであったものが失われて、見たところ貧しくはなるけれども、その為めには彼は憂えないのみか、却って
欣喜
(
きんき
)
し
雀躍
(
じゃくやく
)
する。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
「
沃土
(
よくど
)
」の和田伝、島木健作その他何人かで、有馬農相のお見出しで、農村文化の立役者となり、作品が帝国農会の席上引用され、和田氏は日本の政治の明朗化の実証と
欣喜
(
きんき
)
して居ります。
獄中への手紙:05 一九三八年(昭和十三年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
町
(
まち
)
の
人々
(
ひと/″\
)
の
事
(
こと
)
は
彼
(
かれ
)
は
毎
(
いつ
)
も
輕蔑
(
けいべつ
)
して、
無教育
(
むけういく
)
の
徒
(
と
)
、
禽獸的生活
(
きんじうてきせいくわつ
)
と
罵
(
のゝし
)
つて、テノルの
高聲
(
たかごゑ
)
で
燥立
(
いらだ
)
つてゐる。
彼
(
かれ
)
が
物
(
もの
)
を
言
(
い
)
ふのは
憤懣
(
ふんまん
)
の
色
(
いろ
)
を
以
(
もつ
)
てせざれば、
欣喜
(
きんき
)
の
色
(
いろ
)
を
以
(
もつ
)
て、
何事
(
なにごと
)
も
熱心
(
ねつしん
)
に
言
(
い
)
ふのである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
町
(
まち
)
の
人々
(
ひとびと
)
のことは
彼
(
かれ
)
はいつも
軽蔑
(
けいべつ
)
して、
無教育
(
むきょういく
)
の
徒
(
と
)
、
禽獣的生活
(
きんじゅうてきせいかつ
)
と
罵
(
ののし
)
って、テノルの
高声
(
たかごえ
)
で
燥立
(
いらだ
)
っている。
彼
(
かれ
)
が
物
(
もの
)
を
言
(
い
)
うのは
憤懣
(
ふんまん
)
の
色
(
いろ
)
を
以
(
もっ
)
てせざれば、
欣喜
(
きんき
)
の
色
(
いろ
)
を
以
(
もっ
)
て、
何事
(
なにごと
)
も
熱心
(
ねっしん
)
に
言
(
い
)
うのである。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“欣喜”の意味
《名詞》
たいそう喜ぶこと。
(出典:Wiktionary)
欣
漢検準1級
部首:⽋
8画
喜
常用漢字
小5
部首:⼝
12画
“欣喜”で始まる語句
欣喜雀躍