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機宜
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きぎ
ふりがな文庫
“
機宜
(
きぎ
)” の例文
平次のやり方は
機宜
(
きぎ
)
を掴みました。もう半刻放つて置いたら、親切ごかしの彌次馬に荒されて、何が何だかわからなくなつて了つたでせう。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
こういうことについては、なにもかも一応知って苦労をしておき、そして、
機宜
(
きぎ
)
の処置がとれなくてはいけません。
日本料理の基礎観念
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
今起った
一揆
(
いっき
)
は少しでも早く対治して
終
(
しま
)
って其の根を張り枝を茂らせぬ間に
芟除
(
かりのぞ
)
き抜棄てるのを
機宜
(
きぎ
)
の処置とする。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
それでも一度だけ彼は険しい顔をして、自分と
相向
(
あいむか
)
いに坐っている子供たちを
屹
(
き
)
っと睨みながら食卓を厳しく叩いた。それはまったく
機宜
(
きぎ
)
に適した処置であった。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
依頼人がロス氏というビジネス界と市政の
大立物
(
おおだてもの
)
なので、とくに大事をとったにすぎなかったのかもしれないが、この署長の
措置
(
そち
)
は、おおいに
機宜
(
きぎ
)
を得たものとして
チャアリイは何処にいる
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
▼ もっと見る
ウルリーケはこまごま当時の情況を述べたが、それはすこぶる
機宜
(
きぎ
)
を得た処置だった。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
露国の
警
(
けい
)
急なると共に、他方においては英船文化五年(千八百〇八年)長崎に入り、港内を
剽掠
(
ひょうりゃく
)
し、ために長崎奉行松平康英をして、自殺してその
機宜
(
きぎ
)
を失するの
責
(
せめ
)
を幕府に謝せしめたりき。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
総監は流石に
機宜
(
きぎ
)
の処置を誤らなかった。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
平次のやり方は
機宜
(
きぎ
)
を
掴
(
つか
)
みました。もう
半刻
(
はんとき
)
(一時間)放っておいたら、親切ごかしの野次馬に荒されて、何が何だかわからなくなってしまったでしょう。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
刹那
(
せつな
)
彼の神経を
萎縮
(
いしゅく
)
させて、とっさの判断、敏速
機宜
(
きぎ
)
の行動等をいっさい
剥奪
(
はくだつ
)
し、呆然として彼をいわゆる不動
金縛
(
かなしば
)
りの状態に、一時
佇立
(
ちょうりつ
)
せしめたのだと省察することができる。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
“機宜”の意味
《名詞》
何かをするのに丁度よい機会。
(出典:Wiktionary)
機
常用漢字
小4
部首:⽊
16画
宜
常用漢字
中学
部首:⼧
8画
“機”で始まる語句
機
機嫌
機会
機械
機會
機関
機織
機屋
機智
機微