横様よこさま)” の例文
「お忘れあそばすな」と言ふさへに力籠ちからこもりて、その太股ふとももしたたつめれば、貫一は不意の痛にくつがへらんとするを支へつつ横様よこさまに振払ふを、満枝は早くも身を開きて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
わか坊様ばうさまれてかはつこちさつさるな。おら此処こゝ眼張がんばつてるに、)と横様よこさまえんにのさり。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
女児こどもらは騒ぐ、螢はツイとれて水の上を横様よこさまに。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
その声とともに貫一はあしを挙げて宮の弱腰をはたとたり。地響して横様よこさままろびしが、なかなか声をも立てず苦痛を忍びて、彼はそのまま砂の上に泣伏したり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
古物千歳を経て霊ありというものあるいはこれか。老婆のほかにまた一人あり。味噌漉みそこしに襤褸をまといて枕とし、横様よこさまに臥して動かざるは、あたかも死したる人のごとし。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)