栖鳳せいほう)” の例文
画でいえば精々栖鳳せいほうとか、鴈治郎がんじろう程度の技巧的名人肌ではなかったか。西洋人の世界一は、口ぐせの場合が多いようだ。
この作品が出品された年は、恰度栖鳳せいほう先生が、西洋から帰られた年でして、獅子の図が出品されました。
旧い記憶を辿つて (新字旧仮名) / 上村松園(著)
それでも床の間に大阪から持って来た栖鳳せいほうあゆの軸が掛っているのを見た。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
栖鳳せいほうの懐中時計5・2(夕)
例えば大観たいかん栖鳳せいほう等のいわゆる新画は見誤らない程度の鑑定心眼を持っていても、ウンと昔に溯って三百年、五百年前の古書画とか、また千年も前の仏画、建造物となると
栖鳳せいほう先生が西洋から帰へられて二、三年後大阪で博覧会が開かれた。其時先生は羅馬ローマ古城趾真景を出品されたが、其年前後から栖鳳先生の塾で近郊写生旅行が繁々行はれた思ひ出がある。
写生帖の思ひ出 (新字旧仮名) / 上村松園(著)
白虎びゃっこ池の菖蒲しょうぶの生えたみぎわを行くところ、蒼竜そうりゅう池の臥竜橋がりょうきょうの石の上を、水面に影を落して渡るところ、栖鳳せいほう池の西側の小松山から通路へ枝をひろげている一際ひときわ見事な花の下に並んだところ、など
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
栖鳳せいほうの天井画7・21(夕)
無理かも知れぬが、試みに画家に例えるならば、栖鳳せいほう大観たいかんのうまさではない。靫彦ゆきひこ古径こけいでもない。芳崖ほうがい雅邦がほうでもない。華山かざん竹田ちくでん木米もくべいでもない。呉春ごしゅんあるいは応挙おうきょか。ノー。
河豚のこと (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
この関雪さんの姿は明治三十六年頃と思いますが、栖鳳せいほう先生の羅馬ローマの古城の屏風が出来ました年に、西山さんや五雲さんや塾の人が揃って上加茂あたりに写生に行った時の写生でございます。
座右第一品 (新字新仮名) / 上村松園(著)
無理かも知れぬが、試みに画家に例えるならば、栖鳳せいほう大観たいかんの美味さではない。靫彦ゆきひこ古径こけいでもない。芳崖ほうがい雅邦がほうでもない。崋山かざん竹田ちくでん木米もくべいでもない。呉春ごしゅんあるいは応挙おうきょか。ノー。
河豚は毒魚か (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)