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板間
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いたのま
ふりがな文庫
“
板間
(
いたのま
)” の例文
脱衣場に入ると、私達はあとのドアをしめ切って、旅館の浴場にしては
贅沢
(
ぜいたく
)
なほど広い、そこの
板間
(
いたのま
)
を見廻しました。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
広い
板間
(
いたのま
)
、立て働くように出来た
流許
(
ながしもと
)
、それからいかにも新世帯らしい粗末な道具しかお雪の目に入らなかった。台所の横手には煤けた戸があった。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この道場というは四
間
(
けん
)
と五間の
板間
(
いたのま
)
で、その以前豊吉も小学校から帰り路、この家の
少年
(
こども
)
を餓鬼大将として
荒
(
あば
)
れ回ったところである。さらに維新前はお
面
(
めん
)
お
籠手
(
こて
)
の
真
(
まこと
)
の道場であった。
河霧
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
玄関の
板間
(
いたのま
)
に晨は
伏目
(
ふしめ
)
に首を振りながら
微笑
(
ほゝゑ
)
んで立つて居た。榮子は青味の多い白眼
勝
(
がち
)
の眼で母をじろと見て、口を
曲
(
ゆが
)
めた儘障子に身を隠した。格別大きくなつて居るやうではなかつた。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
その横が
生垣
(
いけがき
)
に成って居りますから、
凡
(
およ
)
そ七八軒奥の
方
(
ほう
)
に家が建って居まして、表の
方
(
かた
)
は小さい玄関
様
(
よう
)
で、
踏込
(
ふみこみ
)
が一間ばかり土間に成って居ります、又式台という程では有りませんが
上
(
あが
)
り口は
板間
(
いたのま
)
で
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
と、この時、梯子段下の
板間
(
いたのま
)
で一時に起る物音、人声。
釘抜藤吉捕物覚書:03 三つの足跡
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
板
常用漢字
小3
部首:⽊
8画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“板”で始まる語句
板
板塀
板葺
板敷
板木
板囲
板片
板子
板橋
板庇