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旧家
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きうか
家は
所の
旧家で、先祖から
持ち伝へた山林を年々
伐り出すのが、
重な用事になつてゐるよしであつた。
今度の手紙には、
彼の日常生活の模様が委しく
書いてあつた。
さて当日
新婚ありつる家に、
神使たるべき人は百姓の内
旧家門地の
輩神使を
務べき家定めあり、その中にて
服忌はさら也、
寡なる
者、家内に病人あるもの、
縁類に
不祥ありしもの
吾が
同郡岡の
町の
旧家村山藤左ヱ門は
余が
壻の兄なり。此家に先代より
秘蔵する亀の
化石あり、
伝ていふ、
近き
山間の土中より
掘得といふ、
実に化石の
奇品なり、
茲に
図を
挙て
弄石家の
鑒を
俟。
吾が
同郡岡の
町の
旧家村山藤左ヱ門は
余が
壻の兄なり。此家に先代より
秘蔵する亀の
化石あり、
伝ていふ、
近き
山間の土中より
掘得といふ、
実に化石の
奇品なり、
茲に
図を
挙て
弄石家の
鑒を
俟。