旧家きうか)” の例文
旧字:舊家
いへところ旧家きうかで、先祖からち伝へた山林を年々り出すのが、おもな用事になつてゐるよしであつた。今度こんどの手紙には、かれの日常生活の模様が委しくいてあつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
さて当日新婚しんこんありつる家に、神使じんしたるべき人は百姓の内旧家きうか門地のともがら神使をつとむべき家定めあり、その中にて服忌ぶくきはさら也、やもめなるもの、家内に病人あるもの、縁類えんるゐ不祥ふしやうありしもの
旧家きうかをほこるあるじにて
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
吾が同郡どうぐんをかまち旧家きうか村山藤左ヱ門はむこの兄なり。此家に先代より秘蔵ひさうする亀の化石くわせきあり、つたへていふ、ちか山間さんかんの土中より掘得ほりえしといふ、じつに化石の奇品きひんなり、こゝあげ弄石家ろうせきかかんまつ
吾が同郡どうぐんをかまち旧家きうか村山藤左ヱ門はむこの兄なり。此家に先代より秘蔵ひさうする亀の化石くわせきあり、つたへていふ、ちか山間さんかんの土中より掘得ほりえしといふ、じつに化石の奇品きひんなり、こゝあげ弄石家ろうせきかかんまつ